原子と分子

物質を最小に分割していき、もうこれ以上は分割できないという最小単位の粒子となったとき、この物質を構成する最小単位である粒子を原子といいます。

原子をアトムともいいますが、ギリシャ語の「分割原子はできないもの」という意味です。

自然のなかに原子は92種類しかなく、人工的につくりだされた原子もあわせて百数種類ですが、その原子が結合してできるさまざまな物質は数百万種類にもなります。

これらの結合物質の性質は原子が結合し分子となって初めて現れてくるもので、もととなる原子の性質から予想することはできません。

原子と分子との違いは物理学と化学との違いにたとえることもできます。

物理学は物質の最小単位である原子を対象とし、自然界のすべてに通じる一般法則を求める学問です。

原子は物質の最小単位ですが、絶対にそれ以上小さく分けられないというものではなく、十分なエネルギーを与えると電子と陽子、中性子などに分解できることがわかっています。

そして原子、陽子、中性子など基本的な粒子を研究対象としているのが物理学です。

いっぽう化学では無数ともいえる物質のそれぞれの性質が問題となるので、物質の性質を決める分子を研究対象としています。